財形貯蓄とは?超わかりやすく制度やメリット・デメリットを解説!


「財形貯蓄(ざいけいちょちく)」
って耳にしたことはあるけれど、詳しい内容や誰が対象の制度かはわからない。そんなことはありませんか?

今回の記事では

財形貯蓄の内容が知りたい
財形貯蓄は自分が受けられるのか(該当者)を知りたい
財形貯蓄のメリット・デメリットを知りたい
財形貯蓄は、どんな人にオススメかを知りたい

上記に当てはまる方のために、どのサイトよりも平易な文章でわかりやすく解説していきます。

 

財形貯蓄(ざいけいちょちく)とは?
わかりやすく言えば「代わりに貯金してくれる制度」

給料の写真


「財形貯蓄(ざいけいちょちく)」って、なんだろう?

わかりやすく言うと、財形貯蓄とは「給料から一定の額を天引き(支払いに先んじて引くこと)して、自分の代わりに貯金をしてくれるシステム」のことを指します。


申請さえすれば「自分の代わりに会社を通じて天引き」をしてくれるので、自分で貯金をするのが苦手な人にはありがたい制度です。

財形貯蓄制 トップ 

 

財形貯蓄の種類は、目的別に3種類


①「何の目的でも使用OK」一般財形貯蓄」

②「家を買う目的で使用」する財形住宅貯蓄」

③「60歳になったら貰える、老後貯金のため」財形年金貯蓄」


上記3つがあります。

 

①多目的使用できる「一般財形貯蓄」

一般財形貯蓄

他2つと異なり、どんな目的でも使えるのが「一般財形貯蓄」です。

メリットとしては
使用目的が自由である
・貯蓄開始から1年が経てば自由に引き出せる

デメリットとしては
・他2つと違い、税金面の優遇がない(利子に約20%の課税がかかる)

があげられます。

「何に使用するかわからないけど、将来のために貯金したい」方へオススメです。

②家を買う目的で使用する「財形住宅貯蓄」

財形住宅貯蓄

家の購入・建設・リフォームに使えるのが「財形住宅貯蓄」です。

メリットとしては
税金面の優遇(550万円までの貯蓄は利子が非課税)
・住宅なら新築でも中古でもOK

デメリットとしては
・住宅以外の目的で使用すると、過去5年分の利子が課税対象になる。

があげられます。

「将来、家を購入する予定」方へオススメです。

③老後貯金目的の「財形年金貯蓄」

財形年金貯蓄

老後の年金替わりとして使えるのが「財形年金貯蓄」です。通常の公的年金は65歳~に比べて、60歳から受け取れます

メリットとしては
税金面の優遇(550万円までの貯蓄は利子が非課税)
「公的年金」にプラスで貯蓄できる

デメリットとしては
・年金以外の目的で使用すると、過去5年分の利子が課税対象になる。

があげられます。

「国の年金だけでは、将来が不安だ」という方へオススメです。

財形貯蓄と、普通の貯金や定期預金とは何が違うのか?

共働き夫婦の貯金額はいくらくらい?
ずばり両者の違いは「銀行に誰が手続きするか」です。

一般的な貯金や定期預金は「自身の手」で貯金や手続きをしますが、財形貯蓄は「企業」が代わりに銀行へ給料から一定額を貯蓄してくれます

その他にも財形貯蓄だけのメリットとして

・税金面の優遇(
550万円までの貯蓄は利子が非課税)
住宅ローンの融資(後述)

があげられます。

財形貯蓄が利用できるのは?
わかりやすく言うと「雇われて働く人」

会社員

財形貯蓄ができる人は「勤労者」と呼ばれ、以下の様な人が該当します。

・サラリーマン
・アルバイト
・パートタイマー
・派遣社員
・公務員

つまり「会社や、とある機関に所属している人」で「雇われている人」が対象となります。逆に

・経営者
・個人事業主
・ニート

のような「雇われていない人」は、利用ができません。

 

ただし「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の2つは、契約時に”55歳未満”でないと利用できないので注意しましょう。


また事業主が制度を導入していない場合は、財形貯蓄をすることはできません。会社が財形貯蓄をやっているかは、会社の事業主・福利厚生担当に確認をしてみましょう。

財形貯蓄のメリット・デメリットを
わかりやすく言うと?

一見「貯金できない人の代わりにお金を貯めてくれる」財形貯蓄は、メリットの多い印象があります。

しかし場合によっては「デメリット」もあるので、両方を知ったうえで利用の検討をオススメします。

財形貯蓄のメリット①給料から先に引いて貯金してくれる

給料

財形貯蓄は給料から一定の額を、企業が作業的に銀行へ預け入れてくれます。

よって給料に手をつける前に貯金を済ませてくれるので、気づいたら今月の給料がスッカラカン……なんてことも起こりません。

「貯金に苦手意識がある」という方に、ぴったりの貯蓄方法です。

財形貯蓄のメリット②貯金の利息に税金がかからない

銀行に自分でお金を預けてくと、ついた利息のうち20.315%は税金として取られてしまいます。

仮にあなたの貯蓄についた利息が「1,000円」だったと仮定した場合

税金は、1,000円×20.315%=203円
手元に残るお金は、1,000円-203円=797円

⇨ 1,000円分の利息がついたのに、手元に残るのは797円。

という具合です。


一方で「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」
の2つに限っては、合計貯蓄残高が550万円までは利息に税金がかかりません。

「一般財形貯蓄」は非課税の対象外となります。

財形貯蓄のメリット③「住宅ローンの融資」が受けられる

不動産投資ローン

財形貯蓄を受けることで「住宅ローンの融資が受けられる」というメリットもあります。


融資の条件は以下2つです

・財形貯蓄を1年以上継続
・貯蓄残高が50万円以上

これに該当すれば、貯蓄残高の10倍まで融資を受けることが可能です。

住宅購入を検討している方には、「財形住宅貯蓄」とあわせて検討したいメリットとなります。

財形貯蓄のデメリット① 利子にはあまり期待できない

次に「財形貯蓄のデメリット」を見ていきます。

まずは「利子にあまり期待ができない」という点があげられます。

先述した通り、財形貯蓄の金利は0.01%です。つまり「500万を1年間貯蓄しても、500円しかプラスで貰えない」という計算です。

とは言え、通常の銀行であっても

・ゆうちょ銀行の定期預金(0.002%)
・みずほ銀行の定期預金(0.002%)
・三菱UFJ銀行のスーパー定期(0.002%)

という具合なので現状では、ほぼすべての銀行で大きな利子は見込めないと考えるべきでしょう。

財形貯蓄のデメリット② お金の出し入れに時間がかかる

ストレス

貯蓄を払い出す際に、通常のATMや銀行口座に比べ「手続きに手間がかかる」というデメリットがあります。

財形貯蓄を引き出すには金融機関や会社に申請手続きが必要となるので「すぐにまとまったお金が必要」という際には不便でしょう。

ただ一方で払い出しが面倒であるため、すぐに貯金を引き出してしまう浪費癖が防止される、というポジティブな捉え方もできます。

財形貯蓄のデメリット③ 転職先に制度がないと継続できない

財形貯蓄は「勤務先」が制度を取り入れていなければ、そもそも利用することができません。

よって以前の会社で財形貯蓄をしていたとしても、転職先が制度を扱っていなければ継続不可能となり、解約して貯蓄を引き出すこととなります。

一方で転職先の会社が財形貯蓄を取り扱っていれば、転職先でも貯蓄額はそのままで続けることができます。転職先の担当者に確認を取り、速やかに手続きを行いましょう。

財形貯蓄がオススメな人はズバリ!こんな人!

新婚のお金管理

ここまで読んで「結局、自分は財形貯蓄をすべきなの?」という疑問を持たれた方もいらっしゃるでしょう。

最後に「財形貯蓄はこんな人にオススメ」というタイプをまとめました。

その① 自分で貯金するのが苦手な人

まず「貯金が苦手だ」「過去に貯金で成功したことがない」という人に、財形貯蓄はオススメです。

貯金ができない理由に「給料から天引きして貯金しない」「つい給与分だけ使い切ってしまう」などが考えられるでしょう。

財形貯蓄であれば、給与に手をつける前に自動で貯金されるので「自己管理が苦手」な人には有効な手段なのです。

その②「住宅購入のために貯めたい」という人


次は「将来的に住宅を購入・建築・リフォームしたい」という方にもオススメです。

先述したとおり財形貯蓄をすれば、財形貯蓄額の10倍(最高4,000万円)まで「住宅ローンの融資」を受けることができます。

このとき受け取れる「住宅ローンの融資」は民間のローンより低い金利で月々の返済が可能なので、住宅を購入したい人にとって

・物件の頭金は「財形住宅貯蓄」で支払い
・毎月のローンは「住宅ローンの融資」で返済
という組み合わせは、とても賢い方法と言えるでしょう。

その③ 将来に「安心感」がほしい人

将来に漠然とした不安があり「とにかく若いうちから貯蓄をしたい」という方にも、財形貯蓄は非常にオススメです。

用途がとくに決まっていないのであれば、多目的でお金を使える一般財形貯蓄」が良いでしょう。

 

仮に毎月3万円、ボーナス月に15万円を5年貯蓄するなら、以下のようなシミュレーションとなります。

3万円×10ヶ月+15万円×2ヶ月=60万円
60万円×5年間=300万円

合計額:300万円

このように財形貯蓄を活用すれば、自動的に5年で300万円の貯蓄が可能になります。

将来を安心して迎えたい人は、ぜひ財形貯蓄を検討してはいかがでしょうか。

逆に向いていないのは「お金を運用して増やしたい」人

投資 利益

財形貯蓄は、お金を運用してさらに大きな額にしたい人には不向きです。

財形貯蓄の魅力は「堅実にお金を貯めること」なので、短期間で「100万円を150万や200万にしたい」という人には向きません。元手をさらに大きな額に育てるなら、株や投資などの「リスクもあるがリターンも大きい」商材がオススメです。

【主な資産運用の例】

・投資信託
・株式投資
・不動産投資
・FX(外国為替証拠金取引)
・NISA
・iDeCo
・個人国債

そういった投資商品も「ハイリスク・ハイリターン」のものから「比較的ローリスク」なものまで様々です。お金を運用したい場合は、自分にあった商材をよく吟味して選びましょう。

【まとめ】財形貯蓄は「手堅く貯金したい人」の強い味方

財形貯蓄 アイキャッチ

「財形貯蓄」は将来に向けて「確実にお金を貯めたい」という人の、強い味方となる制度です。

【今回のポイント】
・財形貯蓄は「給料天引きで貯金してくれる」制度

・財形貯蓄には目的別に3つの種類がある
・何かしら「組織」に「雇われている」人しか使えない
・貯金が苦手な人の心強い味方
・大きなリターンはないが、着実な貯金ができる
・メリットとデメリットがあるので、理解して利用するのが重要
皆さんも自分の性格や将来のビジョンと照らし合わせて、財形貯蓄の活用を検討してみてください。

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