ソーシャルレンディングとマイクロファイナンスの違いとは?社会貢献型投資の特徴

 

投資の中でも社会貢献度が高い、ソーシャルレンディングとマイクロファイナンス。

この2つを投資の手法として考えている方のなかには、何が違うのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、ソーシャルレンディングとマイクロファイナンスの違いについて解説します。

2つについて特徴や仕組みについて知りたいという方は参考にしてみてください。

ソーシャルレンディングとマイクロファイナンスの違い。仕組みや特徴は?

はじめにソーシャルレンディングとマイクロファイナンスの具体的な違いについて、仕組みや特徴を解説します。

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは、お金を貸したい投資家(レンダー)と、お金を借りたい企業(ボロワー)をマッチングさせるサービスのことです。

投資家と企業の間にソーシャルレンディング会社が入ることで、投資家は少ない金額から投資することが可能です。なかには最小投資額が1万円のものもあります。

クラウドファンディングと似ていることから、特に上記のような形を貸付型または融資型クラウドファンディングと呼びます。

マイクロファイナンスとは

マイクロファイナンスとは、貧しい人を対象に小口の融資や貯蓄などの金融サービスを提供することです。

主に発展途上国などの労働者に対して行われるもので、貧困から脱出することを目的としています。

マイクロファイナンスの先駆け的な存在で成功を収めたのがバングラデシュのグラミン銀行です。

グラミン銀行は無担保で融資を行う代わりに、融資を希望する者に5人1つのグループを形成させ、そのうち1人でも借りた金額を返済できなければ今後の融資ができなくなるという仕組みを作りました。仲間同士で助け合いながら、相互で進行をチェックしつつ業務できるようにしたのです。

マイクロファイナンスはグラミン銀行の実績を契機に、貧困緩和の1つの対策として注目されています。

ソーシャルレンディングのメリットは利回りが高いこと

続いて、具体的なソーシャルレンディングのメリット・デメリットを説明します。

  • 利回りが高い
  • 管理の手間がかからない
  • 少額からはじめられるため保全性が高い
  • 一攫千金は難しい
  • デフォルトの可能性がある
  • 流動性が低い

下記でメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

ソーシャルレンディングのメリット

まずはメリットからみていきます。

利回りが高い

ソーシャルレンディングの最大のメリットは利回りが高いことです。

ゼロ金利といわれる現代において、平均利回りが8%と高水準を維持しています。

銀行から融資を受ける場合、創業年数や借入期間などの短さによって融資が決まらないケースもあります。

しかし、ソーシャルレンディングの場合、返済可能性は厳格に審査するものの、必ずしも創業年数などを重視しません。そのため歴史は浅くても財務的に健全な企業に融資でき、高利回りが実現できるのです。

管理の手間がかからない

ソーシャルレンディングの場合、一般的な投資などと違い、日頃から相場などをチェックする必要がありません。元本の価格変動がないためです。

一回投資すれば満期償還するまで何もすることがないため、手間がかからないこともメリット。ただし後述するデフォルトの場合は元本が変動します。

少額からはじめられるため保全性が高い

ソーシャルレンディングは最小1万円からはじめることができます。

これにより初心者でも少ないリスクではじめることが可能です。さらに過去3年間の貸し倒れ率は1%程で、保全性が高いという特徴があります。(2018年1月25日現在、フィンテナ調べ

当然銀行預金などと比べればリスクはあるものの、貸し倒れ率が低いことはメリットです。

ソーシャルレンディングのデメリット

続いてデメリットを紹介します。

一攫千金が難しい

ソーシャルレンディングでは、FXや株式投資のように元手を数倍にするような取引はできません。

利回りは高くても10%前後なので、大きな利益を短期間で狙う場合は向いているとはいえません。

デフォルトの可能性がある

デフォルトとは借り手が返済不能になってしまうこと。

融資である以上、貸し倒れや返済遅延の可能性はゼロではありません。そうなると投資金の一部もしくは全額が返済されない可能性もあります。

流動性が低い

一度投資を行うと満期まで資金を引き出せないこともデメリットになりえます。

手間がかからないというメリットがある反面、返済遅延などが起きても引き出せないリスクがあります。

マイクロファイナンスのメリットは社会貢献度が高いこと

続いて、マイクロファイナンスのメリット・デメリットを紹介します。

  • 社会貢献になる
  • 少額から支援が可能
  • 貸し倒れがリスクある
  • 担保や保証がない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

マイクロファイナンスのメリット

まずはメリットから。

社会貢献になる

主に発展途上国を中心に投資できるため、社会貢献性が高いというメリットが挙げられます。

普段生活していて発展途上国に支援することは難しいです。しかし、マイクロファイナンスであれば、応援する意味も込めて投資することができます。具体的な行動を行った結果として、貧しい人々が自立した喜びも感じられます。

少額からはじめられる

株式投資や不動産投資と比較して少額から投資可能な点もメリットです。

会社によっては1万円や数千円から投資できるものもあるため、サラリーマンが余剰資金で投資するのにも向いています。また運用期間が1年未満のものもあり、長期投資に抵抗がある方におすすめです。

マイクロファイナンスのデメリット

反対にマイクロファイナンスのデメリットは以下の2点です。

貸し倒れリスクがある

担保や保証がないことに加えて、マイクロファイナンスには貸し倒れリスクがあります。

返済が困難となった場合は、当然投資家にリターンを与えることもできないため、貸し倒れになるのです。通常のインデックス投資などと比較してもリスクがある投資であることを理解する必要があります。

担保や保証がない

投資先が途上国という特徴柄、担保や保証がないというデメリットがあります。

担保がなければ返済が滞った場合に回収する方法がありません。結果的に元本割れを起こす可能性が十分にあります。上記で紹介したグラミン銀行の成功事例はあるものの、グループ全体で破綻してしまえば返済は難しくなります。

ソーシャルレンディングとマイクロファイナンスの事例

最後にソーシャルレンディングとマイクロファイナンスの具体的な事例について解説します。

ソーシャルレンディングの事例2選

SBI証券

SBISLメガソーラーブリッジローンファンド32号

こちらはSBI証券が提供する「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド32号(かけはし)」というファンドです。

名目利回りは8%、予定運用期間は約21ヶ月、募集額は28億円で最低出資金は1口5万円です。

投資家から集めたお金は、借り手(レンダー)が行う太陽光発電プロジェクトの資金の一部として使用されます。

再生可能エネルギーの普及や環境負担軽減への取り組みとして、社会的な意義があります。

CAMPFIRE Owners

融資型クラウドファンディング

CAMPFIRE Ownersが提供する「日本保証による保証つき 世田谷区土地活用ファンド」です。

予定利回りは5%、運用期間は約1年、目標募集金額は6,900万円で最低投資金額は1口1万円。

このプロジェクトは一般的に価値が低い敷地延長の土地を使い、価値の高い不動産を再生する事業の資金調達として行われています。

都市住宅のデメリットである光や風通しの悪さを改善し、長期的に住めるよう高スペックの住宅を作ることで、不動産の価値を高めていく社会的な目的があります。

マイクロファイナンスの事例2選

ネクストシフト

モンゴル農家さん応援ファンド5号 | Nextshift Fund

こちらはネクストシフトが提供する「モンゴルの中小農家を応援するファンドです。

目標利回りは6.2%、運用期間1年、募集額1,200万円で最低投資額は1口2万円。

モンゴルの中小企業農家を中心に支援を行い、モンゴルのさらなる経済成長に寄与することが目的です。

このファンドでは銀行のサービスを受けられなかった、モンゴルで農業を営む低所得の農家の方々に融資を行うことができます。

クラウドクレジット

メキシコ女性起業家支援ファンド28号:ファンド情報|クラウドクレジット

こちらはクラウドクレジットが提供するメキシコ女性起業家を支援するためのファンドです。

表面利回り8%、運用期間19ヶ月、目標金額は1,000万円で最低投資金額は1口1万円です。

このファンドは、メキシコの女性起業家に対する支援が最大の特徴です。メキシコの女性の経済的地位向上を目指しています。そうすることで、一般家庭の財力を底上げし、零細企業や農業を行っている女性のサポートになっています。

まとめ

以上、ソーシャルレンディングとマイクロファイナンスの違いや特徴、事例を紹介しました。

紹介したように社会的な貢献性の高いソーシャルレンディングやマイクロファイナンスは、少額からの投資が可能です。

投資初心者の方で、大きな額を投じることに抵抗がある方はこのような投資からはじめてみてはいかがでしょうか。

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