コインランドリー投資の成功の条件を考察する【現代の需要の正確な把握がカギ】

 

「マンションやアパートなどの不動産投資はハードルが高く難しい」とお思いの投資の初心者におすすめの投資がたくさんあります。

手がかからない投資の例として「太陽光発電」「投資信託」といったものが代表的なものとして挙げられますが、「コインランドリー」が投資として事業化されているのを御存知でしょうか?

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現在、コインランドリー投資に関する様々な情報を得ることができますが、いろいろな見方が世の中にあふれていて、決してポジティブな評価ばかりではありません。コインランドリー投資をするのに、メリットやデメリットを冷静に比較しながら意思決定をしていきたいですね。

この記事では、コインランドリー投資のビジネスの仕組み、メリット・デメリットを挙げていきながら投資としての安全性・有益性・成功の条件を考察していきたいと思います。

「コインランドリー投資」とはいったい何なのか?メリット・デメリットを整理


コインランドリー投資とは、読んで字のごとく「コインランドリーのオーナーになり、その利回りを得る」投資方法になります。最近、おうちの近くでコインランドリーをよく見ることはありませんか?現在、コインランドリー市場は成長フェーズにあるのですが、同時に新規参入者が増えて競争が激化しているのが現状とも言えます。

「コインランドリー投資」の始め方

コインランドリーを始めるためには、

  • 土地や物件などの不動産の取得や借りること
  • 洗濯機など必要設備を導入すること

からスタートします。

つぎに、保健所への届け出が必要です。

  • コインオペレーションクリーニング営業施設開設届
  • 洗濯機の配置図
  • 設備の概要

などの書類の保健所への提出をし、施設の検査を経て、検査が通れば、営業が可能になります。

「コインランドリー投資」の営業形態は大きく2つに分かれます。

フランチャイズ経営

「コインランドリー投資」といえば、真っ先に思い出す経営方法です。スウェーデンの電機メーカーが行なっている「エレクトラックス・プロフェッショナル」や、名古屋の業務用洗濯機を手掛けている「ビクター商事」など、電機メーカーや洗濯機の販売店もコインランドリービジネスに参入しています。

ノウハウがなくても気軽に始められ、販売促進や運営を任せられる反面、ロイヤリティや加盟金を支払うという負担も出てきます。

 

ビクター商事株式会社:https://victorcoin.jp 
エレクトラックス・プロフェッショナル:https://laundream.com

個人経営

ロイヤリティなどの支払いの必要はなく、売上は全部自分のものです。開業する場所も店舗形態も全部自分で決めることができます。マーケットの調査も自分でやるためビジネスセンスも要求されますし、メンテナンスや管理も自分で行なうため、手間がかかるのが難点です。

「コインランドリー投資」のメリット

コインランドリー投資のメリットは主に以下の2つです。

  1. 空室リスクがない・・不動産投資にくらべると「空室」の大きなリスクはありません。ただし、「使用されない・稼働しない」リスクは常にあります。
  2. 節税できる・・中小企業等経営強化法に基づく税制措置で、洗濯の設備を購入した場合、
    即時償却(購入資産の耐用年数にかかわらず一度に全額を減価償却できる
    取得価格の10%の税額控除 を受けることができ、節税効果が高いです。
  3. 物販店舗に比べると人件費が抑えられる・・人の手でやらなければいけないところは、集金や清掃や洗剤の補充、といったところが主になってくるので、人件費は最小限に抑えられますし、個人経営で自ら管理をやる場合には人を雇う必要もありません。

ただ、「空室リスクがない」というところはメリットとしてもとらえられるのですが、それはマンションのように部屋がないから「空室」という概念がないだけ、ととらえることもできます。

コインランドリーの立地を失敗したり、コインランドリーの需要予測を外したりして、「まったくお客様が来ない」というリスクもはらんでいますので、十分な注意・綿密な調査が必要です。

「コインランドリー投資」のデメリット

コインランドリー投資のデメリットは主に以下の3つです。

  1. 水道代・電気代のランニングコスト・・コインランドリーの洗濯には、多量の水を使います。また、24時間開ける場合には電気代も高額になります。稼働の水道代・電気代のコストは比較的高いです。
  2. 無人店舗の防犯面・・コインランドリーは、無人運営で経営するのがスタンダードです。無人店舗になると盗難などの被害の発生の危険性が高まります。防犯カメラなどの防犯対策費も必要になってきます。
  3. 初期投資が大きく、立地に失敗したときにすぐに撤退できない・・コインランドリー投資は、使う洗濯機や設備の性能はほぼ変わらないので、「立地が全て」と言っても過言ではない投資方法です。需要予測を外し、利用が少ない状況になっても、設備を導入しているのですぐには撤退できない弾力性の低さはデメリットです。

つまり、「初期投資の大きさ、設備を導入するリアル店舗の弾力性の低さゆえ、失敗に気づいたときに方向転換がすぐにできない」ことがデメリットといえます。個人ブログなどでコインランドリー投資の失敗の体験談が多く掲載されていますが、

  • 初期投資が大きく、シミュレーションとのズレが生じて資金的に負担になる
  • 失敗に気づいても方向転換することが難しい

ことが失敗談として書かれていることが多いです。

初期投資は、設備の購入や不動産の取得や内装工事で最低2,000万円はかかりますので、失敗の確率を少しでも減らすために様々な角度からの綿密な調査が必要になります。

コインランドリー投資成功のポイント【立地・バラエティ】


コインランドリー投資の成功のためには、「その地域の多くの人に」「定期的に」コインランドリーを使ってもらう必要があります。コインランドリーに多くの利用者を獲得するポイントはあるのでしょうか?以下まとめていきます。

コインランドリー投資は何といっても「立地」が全て!需要調査・予測は綿密に

コインランドリー投資は、設備には大きな差が無いので「立地が全て」と言っても過言ではありません。

「立地選び」がコインランドリー投資の成否を左右します。投資の成功に適切な立地をどのように考えていけばよいのでしょうか。

昔のコインランドリーの主な利用層は、「1人暮らしの学生」や「単身サラリーマン」、「家に洗濯機が無い人」などの利用のイメージが大きいのではないでしょうか?

現代は、共働き世帯の増加に伴う家事の時短需要の増加により、

  • 「大量に洗濯」
  • 「乾燥も含めて1回で終わる」

ため、家庭の洗濯・乾燥需要にコインランドリーが応える設備になっています。洗濯そのものは家庭の洗濯機でもできますが、「ハンガーにかけて干す」という作業が、時間的にも労力的にも大きな負担になることが1つの大きな要因といえるでしょう。

現代の主婦や主夫は、買い物やパートなど、家事以外にも多忙な日々を過ごしています。また昨今のコロナウイルスの流行による在宅勤務の増加で、家での可処分時間を増やすために、

  • 「土日に一週間分の洗濯物をまとめて」
  • 「買い物やパートの合間に」
  • 「在宅勤務の休憩時間を利用して」

などの理由でコインランドリーの需要が増えています。

その需要に応えていく立地を考えると、従来のように「木造アパートが密集している場所」や、「ワンルームマンションが密集している場所」は現代のコインランドリー需要にあまり合っていないかもしれません。

「大量の洗濯を済ませる」需要に応える形態は駐車場併設でしょうし、「買い物の合間」需要に応える形態はスーパーなど生活施設の近くになってくるでしょうし、そのような複数の変数を計算したうえで立地を決定する必要があります。

業者のシミュレーション+自分独自の調査もやりましょう

自分だけで需要予測をするのが難しい場合は、専門家の意見を聞いてみてそちらを参考にして投資の意思決定をしましょう。

また、フランチャイズでやる場合には、業者が需要調査や予測を実施して、収益のシミュレーションを出してくれますが、「そのシミュレーションが本当に正しいのか?他に考えるべき変数やリスクがないのか?」ということまで独自で地域の調査・考察をして投資を決定することが非常に大切になります。

相乗効果を目指す業態も増加。投資効果を高める様々な工夫

また、現代のコインランドリーは、上述のようなコインランドリー需要の変化もあり、

  • いかに待ち時間を快適に過ごせるか?(内装など)
  • 洗濯をしている時間に買い物やレジャー、飲食など他のことができるか?

ということが重要視されだし、バラエティ豊かな出店形態になっています。

例えば、

  • コンビニ・スーパーとの併設
  • ギャラリーや物販店舗との併設
  • カフェなど飲食店との併設
  • ボルダリングやアスレチック施設との併設
  • クリーニング・服お直しなど隣接分野との併設

などの活用例が最近増えてきています。「コインランドリーで洗濯が仕上がる」時間を活用して他のビジネスも相乗効果で、お互いの店舗にとって良い効果が得られます。

フランチャイズの方は担当者からのコラボレーションの提案を聞き、個人開業の方は、相乗効果が高まるビジネスの相手を見つけることで、コインランドリー投資の効果を高めるプランを考えていきましょう。

まとめ:コインランドリー投資は楽ではない!「新しい需要」を正確に把握し実行できる力がカギ

結論を言えば、コインランドリー投資は、投資ビジネスとして決して簡単ではありません。

コインランドリーの需要は伸びているものの、その「需要の中身」が、

  • 単身者→ファミリー
  • 「家に洗濯機が無いから行く」→「家に洗濯機はあるが家で洗濯をするよりメリットがあるから行く」
  • 単独店舗→バラエティ

に変化しつつあることが、よりコインランドリー投資を「簡単ではなく」させていることをおわかりいただけたかと思います。

そのような現代の背景では、「自分の今持っている、空いている土地を活用しよう」「とりあえず洗濯機と乾燥機を置いておけば儲かる」という発想では、投資を失敗してしまう可能性も高くなってしまいます。

「今、コインランドリーに求められていること」を正確に把握し、それを叶える場所に立地し、競合に負けないようにコラボレーションの実施など競合よりも選ばれるアイデアや努力をし続ける必要があります。

フランチャイズ業者の投資提案を鵜呑みにするだけではなく、「その収益シミュレーション以外にも他のリスク・他の変数が無いか?」を自分でも考えるようにしましょう。

コインランドリー投資を考えている地域の情報収集は綿密に行ない、地域の人の生活をできるだけ精緻にシミュレーションしながら、ビジネスのアンテナを広げ、失敗しないコインランドリー投資を計画していきましょう。

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